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ビスフォスフォネイトは副甲状腺ホルモンの骨形成作用を阻害する

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2003-09-23 | コメント

閉経後女性238人を対象にした1年間の試験から「骨形成促進する副甲状腺ホルモン・Preosと骨が脆くなるのを防ぐ薬・Fosamax(Alendronate)を併用すると、副甲状腺ホルモンの骨形成作用が阻害される」という結果となりました。


Early Releaseとして2003年9月20日のNEJM誌に研究成果が発表されています。

238人はPreosとFosamaxを併用する群、Preosだけを服用する群、Fosamaxだけを服用するに分かれ、それぞれの薬を1年間服用しました。1年後骨密度を測定したところ、Preosだけを服用している群で最も骨密度が上昇していました(6.3%)。また骨の中央にある多孔質の増加もPreosだけの群で顕著であり、他の2群に比べて約2倍増加していました。

この結果から、PreosにFosamaxを併用することに骨密度を増加させる相乗効果は期待できず、むしろFosamaxはPreosの作用を減弱させる危険があるとわかりました。

PreosはソルトレークシティーにあるNPS Pharmaceuticals社が開発している完全長の副甲状腺ホルモンです。現在第3相試験中で、来年にはFDAに承認申請する予定です。

副甲状腺の一部分を利用した骨粗鬆症治療薬はすでにEli Lilly社からForteoという商品名で販売されています。

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