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収縮する度に緑色に発光する心臓を持つ遺伝子組み換えマウスができた

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2006-03-13 | コメント

収縮する度に緑色に発光する心臓を持つ遺伝子組み換えマウスが開発されました。


この発光心臓マウスの研究成果は、Proceedings of the National Academy of Sciencesに発表される予定です。コーネル大学と理研の研究者等の共同研究の成果です。

理研のJunichi Nakai等は、クラゲの発光タンパク質を改良することによりカルシウム濃度に反応して緑色に光る蛍光タンパク質を作成しました。

このマウスの心臓は、細胞内でのカルシウムイオン濃度が上昇して心筋が収縮するときに緑色に発光します。この発光を読み取ることで、心収縮のパターン、割合、強度を知ることができます。

心臓は発生9.5日頃から拍出をはじめますが、10.5日ぐらいまでは心臓は一つの心房と一つの心室しかありません。心室から血液を拍出するために、心房と心室の収縮に時間差が生まれますが、この差ができるメカニズムはわかっていませんでした。というのも4つの部屋を持つ完全な心臓で心房と心室の収縮をコントロールしている房室結節は発生13日まで存在しないからです。

今回開発された発光心臓を用いた実験から、心臓が心房と心室の2つしか無い時期に心房と心室の拍動の差を作る特別な細胞が心臓表面に存在すると分かりました。

発生13.5日を過ぎると心房と心室がそれぞれ2つの分かれて4つの部屋が出来て房室結節が出現します。この頃には、心臓が2つの頃に心房と心室の拍動の差を生み出していた特別な細胞は死んでいくと分かりました。

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