Aphton社 膵癌を対象にしたG17DTの第3相試験結果は良好
Free!2003年10月30日、Aphton Corporation社は膵癌を対象にしたG17DTの第3相試験で良好な結果が得られたと発表しました。
第3相試験には治療経験のない進行した膵がん患者154人が参加しました。154人はG17DT単剤またはプラセボに割り振られ、生存率などを両群で比較しました。
G17DTでの生存期間の中央値は151日でした。一方プラセボでは83日でした(P=0.03)。9ヶ月生存率はG17DTで22%、プラセボで11%でした。
G17DTは、ガストリン(gastrin)という細胞増殖因子に対する抗体を誘導するガストリン抗原です。ガストリンは膵臓ガン、胃ガン、食道ガン、大腸ガン等の消化器ガンの増殖・転移を促進してガンを悪化させる作用があります。G17DTはこのガストリンを攻撃する抗体を誘導して膵ガンを含む消化器ガン一般を治療する効果があると期待されています。
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