脊髄を壊すタンパク質・Nna1
- 2002-06-01 - MemphisにあるSt. Jude Children's Research Hospitalの科学者等によって、マウスにNna1という遺伝子変異をおこすとプルキンエ細胞という神経細胞が変性するという実験結果が3月8日付けのScience誌に発表されました(Science 2002 Mar 8;295(5561):1904-1906[Purkinje cell degeneration (pcd) Phenotypes Caused by Mutations in the Axotomy-Induced Gene, Nna1])。このNna1遺伝子からできた蛋白質は、脳や精巣などに存在すると既に分かっており、また、脊髄が損傷を受けたときに発現することもわかっていました。今回の実験結果から、Nna1蛋白は脊髄だけではなく、プルキンエ細胞の変性にも関っていることがわかりました。Nna1が、アルツハイマー病など、神経細胞の変性が原因でおこる病気の治療の新たなターゲットになると期待されます。 (3 段落, 819 文字)
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