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医療健康情報認証機構が、医療健康情報を取扱うウェブサイトに対する第三者認証「JACHI eヘルスケアプログラム」を開始。12/13に聖隷浜松病院が第一号、聖路加国際病院が第二号の認証を取得。

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2005-12-13 | コメント

ウェブサイトは、さまざまな情報を容易に入手・発信できるので、正しく良質な情報であれば、大変に利便性・有効性が高く、医療の質や効率性の向上に寄与する。例えば、インターネット情報の入手は、患者の医療知識を向上させ、医師と患者の知識ギャップを減じ、患者の治療法選択の自己決定を実現するばかりでなく、増加する慢性疾患のセルフコントロールの支援なども可能とする。また、電子カルテの導入や医療機関間の電子情報共有は、受診先毎の重複検査の解消や患者のカルテ確認等に有用である。


しかし、情報提供者の顔や情報提供のレベル・信憑性が見えない点や、サービスや商品購入のために提供した個人情報の取扱方法も不透明であり、利用の安全性・情報の信頼性等の点においてリスクが大きい。個人情報の流出事件・悪用事件が後を絶たないのも、そうしたインターネットの秘匿性に起因し、インターネットの健全な発展を阻害しかねない。

特に、医療や介護・健康に関しての情報は、患者や利用者の生命や就業・財産に関わるため、慎重な取扱が必要である。従って、提供する情報の信頼性や組織の管理体制に対する客観的な評価制度が望まれていた。

さらに、平成18年4月の医療制度改革の柱である、IT化の推進や情報ネットワークの構築は、今後、医療機関等による個人情報の共有やインターネットを通じた情報交換が急速に進展することを示唆している。こうした中で患者や消費者の個人情報に対する組織としての取扱状況を、第三者機関が客観的な基準に基づいて評価し、適切と認められたウェブサイトに認証シールを付与することにより、患者や消費者が安全性の高いウェブサイトを選別できる仕組みを提供することが必要となった。

そこで、こうした第三者認証制度による評価機関としてJACHIが発足し、認証を希望するウェブサイトの体制整備を進めてきた。今回、聖隷浜松病院(静岡県浜松市)と聖路加国際病院(東京都中央区)が、共に認証を取得。認証後も、適切な運用が行われているかを定期的にJACHIの監視を受け、消費者から苦情が発生した場合にはJACHIと協力して対応する。

両医療機関は、今後、進展が予測されるオンライン医療サービスの原点は、サイト利用者の個人情報保護体制の整備・運用による消費者の信頼性の確保であるとしている。従来、野放しであったウェブサイトは、JACHIによる第三者認証の仕組みの導入により、医療機関等のウェブサイト提供組織の患者や消費者に対する医療や情報提供の考え方・個人情報保護の姿勢を示すことになる。さらに、JACHI認証シールの有無は、患者や消費者による医療機関や医療・健康関連企業の組織評価や選別指標の一つとなることが予測される。



JACHIとは
ウェブサイト保有組織が、ウェブサイトに掲載している情報内容の適切性や利用者の個人情報の保護を適切に行っているか、医療コンテンツを専門家が適切にチェックしているかなど、一定の基準に基づいて審査し認証する団体。委員長に日本学術会議会長の黒川清氏。日本でインターネットにおけるプライバシー保護をいち早く啓蒙してきたTRUSTeと同様、NPO法人日本技術者連盟内に事務局が置かれている。

JACHIでは今後、医療機関の認証はもとより、医薬品メーカー、福祉・介護機関、健康食品産業にまで活動の幅を広げ、サイト利用者に対して安全で信頼できる医療情報サービスを普及していく方向。

本プレスリリースに関するお問合せ:特定非営利活動法人 日本技術者連盟 医療健康情報認証機構  担当 福井
Email:fukui@jachi-md.org
web:http://www.jachi-md.org/
Tel:03-5512-7602
Fax:03-5512-7576
〒100-0014東京都千代田区永田町2-4-2秀和溜池ビル6F

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