GSKのNucalaが慢性閉塞性肺疾患悪化をプラセボ比で21%減らしたPh3試験報告
 ・ Nucalaの承認申請の状況を短く追記しました。
Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

成長ホルモンはHIV感染患者の免疫細胞数を増やす

Free!
2005-07-31 | コメント

HIVウイルスは、免疫細胞の一つ・CD4 T細胞を破壊します。CD4 T細胞数が減るにつれて、AIDSに関連した感染症を排除できなくなります。


動物実験において、成長ホルモンは、CD4 T細胞の製造に関わる胸腺機能を成長ホルモンは向上させることが確認されました。

この動物実験結果を根拠として、Rush UniversityのKimberly Smith等は、HIV感染患者54人を対象にして、既存の抗HIV感染治療薬に成長ホルモンを加えた場合の効果を検討しました。

54人のおよそ半分には抗HIV感染治療薬と成長ホルモンを48週間投与しました。残りの半数には、最初の24週間は抗HIV治療薬のみで治療し、後半の24週は抗HIV薬に成長ホルモンを加えました。

その結果、成長ホルモンを投与するとCD4 T細胞数やnaive CD4細胞数が上昇しました。naive CD4細胞は、体が未知の病原体に対抗するときに必要な免疫細胞です。

International AIDS Societyのミーティングで発表された研究成果です。

今後大規模試験で効果が確認されれば、HIV感染患者の免疫機能を亢進するために成長ホルモンが使えるようになるかもしれません。または、成長ホルモンに似た胸腺機能向上作用があるワクチンや化合物が開発されていくでしょう。

関連ニュース
この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。