catecholamine-O-methyltransferase (COMT) の活性が高いと痛みを感じにくい
Free!ドパミン分解酵素・catecholamine-O-methyltransferase (COMT) の活性に反比例して痛覚は低下、つまりCOMT活性が高いと痛みを感じにくくなると分かりました。
2005年1月1日のHum Mol Genet誌に発表された研究成果から、COMT遺伝子には、低痛覚感受性(low pain sensitivity、LPS)、平均的痛覚感受性(average pain sensitivity、APS)、高痛覚感受性(high pain sensitivity、HPS)に対応した3つの遺伝子変化があると分かりました。
健常人202人を3年間追跡調査したところ、LPSが一つでもある人は、筋骨格系疼痛を引き起こす・myogenous temporomandibular joint disorder (TMD) を発現しにくいという結果が得られています。
LPSのハプロタイプは、APS、HPSのハプロタイプに比べてCOMT酵素活性が高まっていました。ラットでCOMTを阻害すると、痛覚が増強されることが確認されています。
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