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特発性のパーキンソン病とアルツハイマー病患者の脳内で、DJ-1は酸化的なダメージを受けている

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2006-05-08 | コメント

DJ-1遺伝子の変異は、常染色体劣性の若年発症の家族型パーキンソン病を引き起こします。しかしながら、より一般的な孤発性(孤発型)パーキンソン病やアルツハイマー病等の加齢に関連した神経変性疾患おけるDJ-1の役割は明らかになっていません。

このたび、Emory Universityの研究者等が、特発性のパーキンソン病とアルツハイマー病患者の脳内で、DJ-1は酸化的なダメージを受けていることを突き止めました。

二次元ゲル電気泳動と質量分析の解析から10種類のDJ-1イソフォームが同定されました。これらのアイソフォームのうち、DJ-1モノマーの酸化型アイソフォームとSDS抵抗性DJ-1ダイマーの塩基性アイソフォームがパーキンソン病患者とアルツハイマー病患者の前頭皮質に選択的に蓄積していました。

ウェスタンブロット解析で、DJ-1の合計量はパーキンソン病患者とアルツハイマー病患者の脳で有意に上昇していると分かりました。

質量分析から、DJ-1はシステイン酸化だけでなく、メチオニン酸化も受けやすくなっていると分かりました。

もっと言うと、パーキンソン病とアルツハイマー病では、メチオニン・スルホンへのメチオニン酸化とカルボニル化によってDJ-1は不可逆的に酸化されると分かりました。

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