GSKのNucalaが慢性閉塞性肺疾患悪化をプラセボ比で21%減らしたPh3試験報告
 ・ Nucalaの承認申請の状況を短く追記しました。
Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

皮膚で血管を作成

Free!
2005-11-18 | コメント

サンフランシスコのベイエリアのバイオベンチャー・Cytograft Tissue Engineering社が、腎臓透析を受けている2人のアルゼンチン人から採取した皮膚で血管を作ることに成功しました。


この方法には幹細胞は使われておらず、従って政治的・倫理的に問題視されることはないでしょう。

この方法ではまず手の裏から皮膚と血管を含む1/4平方インチ程の組織を採取し、これを培養します。培養細胞は軟骨や骨の成分であるコラーゲンなどを作り出し、血管の外側になる組織と内側になる組織が形成されます。この2つの組織を重ね合わせて丸めることで血管を形成することができました。

透析をするために、医師は透析患者の血管にシャントを作ります。このシャントで動脈と静脈を繋ぎ、透析を行います。

しかし透析の度に針を刺すことで、血管が徐々に弱っていきます。したがって透析患者ではシャントを形成する血管を使い果たしてしまうことが多々あります。合成血管を使用してもその寿命は短く、また副作用も起きます。

2人のアルゼンチン人に移植した人工血管は1人では6ヶ月間もち、もう1人では3ヶ月間持ちました。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。