GSKのNucalaが慢性閉塞性肺疾患悪化をプラセボ比で21%減らしたPh3試験報告
 ・ Nucalaの承認申請の状況を短く追記しました。
Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

ジストロフィン糖タンパク質複合体(DGC)の変化が悪液質の初期イベントとして重要な役割を担っている

Free!
2005-11-23 | コメント

癌患者のおよそ1/3が悪液質を発現します。しかし、悪液質において骨格筋の消耗が起きるメカニズムは殆ど分かっていません。


マウスでの実験の結果、ジストロフィーの原因となるジストロフィン糖タンパク質複合体(DGC)の変化が悪液質の初期イベントとして重要な役割を担っていると分かりました。

腫瘍マウスの筋肉は、ジストロフィンのレベル低下とDGCタンパク質の糖鎖付加の上昇を伴う膜異常を呈していました。

DGCを欠いた腫瘍ジストロフィーマウスでは筋肉が際立って消耗しました。一方筋肉でのE3ユビキチンリガーゼの誘導が阻害されるジストロフィン遺伝子組み換えマウスでは筋肉の消耗がおきませんでした。

また、胃癌患者において、DGCの調節障害が悪液質の進展と相関していました。

以上の結果から、筋ジストロフィーと同様に、DGCの機能障害は癌によって誘導される消耗に必須の役割を担っていると考えられました。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。