GSKのNucalaが慢性閉塞性肺疾患悪化をプラセボ比で21%減らしたPh3試験報告
 ・ Nucalaの承認申請の状況を短く追記しました。
Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

ビルゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)が新生児救済プロジェクトに8400万ドルの資金を提供

Free!
2005-12-09 | コメント

清潔な環境、訓練された職員、その他の基本的な方法を提供することで新生児の命を救おうとするローテク、低コストの試みに対してBill & Melinda Gates Foundationが8400万ドルの資金を提供しました。


発展途上の18カ国に対する抗生物質、予防接種、清潔な出産器具の提供等も今後この基金の対象になる予定です。また、新生児を救うための安価で安全な方法を模索する試験に対しても資金が提供される予定です。

毎年、400万人の新生児が生後1ヶ月以内に死亡しています。実質的に、全ては発展途上国での出来事です。

ジョンズホプキンス大学の研究者等が、1年間に600万人の命を救うための費用は51億ドルという研究成果を6月に発表しました。600万人の多くは新生児です。

この金額はアメリカ人が1年間にタバコ製品に使う費用の6%に相当します。HIVやAIDSの撲滅にかけている費用が120-200億ドルということとも対照的です。

ビル ゲイツ氏の妻・Melinda Gates氏曰く「世界的な健康への投資に対する最も尊い見返りは、新生児の命が救えることです。新生児の命を救うのにそんなにお金はかかりません。出世前の2回の破傷風ワクチン接種の費用は40セントですし、出産器具を清潔にする費用は僅か25セントです。」

ビルゲイツ基金は声明の中で次のように言っています。「抗生物質、へその緒を切る刃物の滅菌、その他の安価な技術、例えば赤ちゃんの抱っこの仕方とか赤ちゃんを寒くしないようにする方法を母親に教えることなどで多くの赤ちゃんの命が救える。」

ビル ゲイツ氏曰く「エイズなど、世界的な健康の問題にはすぐには解決できないものがある。けど新生児の命を救うというのは難しい問題の一つではない。我々は、毎年数百万人という新生児が死んでいくのを食い止められるのだ。」

ゲイツ基金からは、発展途上の18カ国における新生児ヘルスプロジェクトの支援金として世界非営利グループ・Save the Childrenに6000万ドル、インドの新生児と母親の健康管理プロジェクトのバックアップとしてPATHに2430万ドルが支払われます。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。