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作り方のレシピ付きの化合物を設計する生成AI・SyntheMolで新規抗生物質を作成

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2024-07-08 | コメント

合成可能なこれまでにない構造の抗生物質を生成AIの手を借りて設計することができました。

生成AIを使って新たな化合物を設計したはいいが実際のところ作れなければ元も子もありません。

そこでカナダのマクマスター大学の生化学者Jon Stokes氏のチームは実際に合成可能な新たな化合物を設計する生成AI・SyntheMolを開発し、極悪細菌・アシネトバクター バウマンニ(A. baumannii)を死なす新たな化合物を実際に手にすることに成功しました。

まずSyntheMolは抗生物質とおぼしき化合物25,000種を生み出し、それらの作り方を提示しました。その中から既存の化合物とは異なっているものを選別し、さらにA. baumanniiを最も死なすらしい化合物70種を選抜しました。

それら70種の合成をウクライナの化学会社Enamineに頼んだところ58種を容易に合成することができ、6つはA. baumanniiを死なせました。また、大腸菌、肺炎桿菌、MRSAなどの他の感染性細菌への効果もありました。

それら6つのうち水に溶ける2つの毒性をマウスで検討したところどうやら安全なようでした。それらがA. baumannii感染マウスに効くかどうかを調べることが次の課題です。

6つの化合物は既存の抗生物質とだいぶ異なります。それにお互いにも似ておらず、抗菌作用を生み出す分子間の原理はわかっていません。効果の仕組みを調べることで抗生物質開発の原則を生み出せるかもしれません。

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