Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。
英国がGSKの骨髄腫薬Blenrepを承認【追記しました】
 ・ Blenrepのこれまでの経緯を追記しました。

IgG4関連疾患(IgG4-RD)へのAmgenの抗CD19抗体Uplizna使用を米国承認

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2025-04-04 | コメント

IgG4関連疾患(IgG4-RD)へのAmgenの抗CD19抗体Uplizna(ユプリズナ;inebilizumab、イネビリズマブ)使用を米国FDAが承認しました。

Ph3試験MITIGATEの結果を拠り所に承認されました。同試験でUplinzaが最初、15日目、26週目に投与された患者の1年(52週)間の病状の悪化や増加(flare)の発生率がプラセボに比べて有意に87%低くて済みました。Uplizna投与群で病状が悪化/増加したのは68人中7人のみ、プラセボ群では67人中6割弱の40人の病状が悪化/増加しました。

IgG4-RDは免疫絡みの線維化と炎症を伴う進行性の慢性全身性疾患であり、複数の臓器を傷める恐れがあります。寛解している時期と予期不能の悪化の時期があることを特徴とし、Uplinzaの標的のCD19を発現するB細胞がその炎症や線維化を促し、他の細胞と相互作用してその病状に寄与すると考えられています。

Uplinzaは視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)の治療に使うことがすでに承認されています。

全身型重症筋無力症(gMG)へのUplinzaの効果もPh3試験MINTで示されており、その用途の承認申請が今年前半に完了する見込みです。

gMGへの使用も承認されるとUplinzaの用途はNMOSDとIgG4-RD治療に加えて3つに増え、深刻な自己免疫疾患の領域でより重宝されるようになりそうです。

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