トリテルペノイド(Triterpenoid)の一種・CDDO-Imidazolideは極微量で癌を予防する
Free!ラットの実験から、オレアノール酸から誘導されたトリテルペノイド(Triterpenoid)の一種・CDDO-Imidazolideは、Nrf2の活性化を介して癌誘発物質・aflatoxin(アフラトキシン)による発癌を抑制すると分かりました。
Nrf2は、細胞の防御機能を刺激し、細胞から毒性物質を排除する酵素を制御する役割があります。
様々な用量のCDDO-Imidazolideを投与した後にアフラトキシンを投与したところ、CDDO-Imidazolideの最低用量(50μg)投与で癌の前駆状態の発現が85%抑制されまた。また5mg投与では前癌状態の発現がほぼ完全(99%)に抑制されました。
非常に低用量で癌予防作用を発揮することから、癌予防薬として有望と考えられました。
Johns Hopkins大学のMelinda S. Yates等がCancer Research誌に発表した研究成果です。
- New Compound Protects Against Liver Cancer / Press Release
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