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薬物依存に関わる腹側被蓋野のドパミン神経伝達の増強にはオレキシンが関与している

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2006-02-19 | コメント

腹側被蓋野(ventral tegmental area、VTA)のドパミン神経は、依存性薬物によるシナプス可塑性(長期増強)の重要な一部分となっています。


オレキシン/ヒポクレチンは外側視床下部で作られます。外側視床下部のオレキシン含有神経はVTAに投射しており、行動実験から、オレキシン神経は動機付け、摂食行動、適応行動において重要な役割を担っていることが確認されています。

2006年2月16日のNeuron誌に、神経可塑性におけるオレキシンの役割について調べた実験結果が掲載されています。

in vitroの実験の結果から、PLC/PKC依存的にNMDA受容体をVTAドパミンシナプスに挿入することにより、オレキシンAはNMDA受容体を介した神経伝達を増強すると分かりました。

さらに、ラットにオレキシン1受容体アンタゴニストを投与すると、コカインに対する運動増感反応が阻害され、VTAドパミン神経におけるコカイン誘発性の興奮性電位増強が遮断されました。

これらの結果から、薬物依存に関わる神経可塑性において、VTAにおけるオレキシンシグナリングが重要な役割を担っていると分かりました。

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