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PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
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将来の治療に良い影響を与えうると考えられる場合のみに、臨床試験の結果を患者(被験者)に伝えるべき

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2006-02-28 | コメント

臨床試験が終わった後に、試験に参加した被験者とその試験の結果をシェアしようとする風潮は、患者によい影響与えるというよりはむしろ不必要な精神的ストレスを与えて患者の状態を悪化させる危険があるかもしれません。


現在、試験前と試験中の患者の権利が守られるべきという倫理規定が実践されています。最近では、試験が完了した後に、患者は試験結果を知る権利があるという風潮になりつつあります。

University of Texas M. D. Anderson Cancer CenterのMaurie Markmanは、試験結果を患者に公表することは有害無益であると主張しています。特に試験の結果を考慮せずに伝えてしまうことに問題があると主張しています。たとえば、試験期間中に自分が受けていた治療が劣っていると分かった場合、その事実を知ってから数年間の治療転帰が悪化するかもしれません。

したがって、Markman氏は、将来の治療に良い影響を与えうると考えられる場合のみに、試験の結果を患者に伝えるべきと主張しています。

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