GlaxoSmithKline社 慢性閉塞性肺疾患を対象にした3年間の臨床でAdvair(salmeterol/fluticasone propionate)の死亡抑制作用を確認できず
Free!2006年3月28日、GlaxoSmithKline社は、慢性閉塞性肺疾患を対象にした3年間の臨床試験・TORCH試験 (TOwards a Revolution in COPD Health) において、Advair(salmeterol/fluticasone propionate)の死亡抑制作用が確認できなかったと発表しました。
Advairを服用すると、プラセボに比べて死亡率が17%低下しました。しかしこの死亡率低下は有意ではありませんでした(p=0.052)。
Advairではプラセボに比べてCOPDの悪化が有意に25%抑制されました(p<0.001)。また、St George's Respiratory Questionnaire (SGRQ) で評価されるQOLがAdvairで有意に改善しました(p<0.001)。
GlaxoSmithKline社は、この試験結果を添付文書に含めるように規制当局に働きかけていく予定です。
Advairは年間売り上げ52億ドル以上を誇るGlaxoSmithKline社の主力製品の一つです。去年の売上げは22%も上昇しました。
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