持続型β2アゴニスト・salmeterolとコルチコステロイド・fluticasone propionateの併用は広範囲な抗炎症作用を有する
Free!喫煙中または過去に喫煙経験のある中等度〜重度の慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者140人を対象にした13週間のプラセボ対照二重盲検臨床試験の結果、持続型β2アゴニスト・salmeterolとコルチコステロイド・fluticasone propionateを併用すると、COPD患者の気道の炎症細胞の数が有意に低下すると分かりました。
試験の結果、salmeterolとfluticasoneの併用で、炎症が36%低下しました。また、白血球、CD8+、CD4+細胞が低下しました。その他、炎症誘発性メディエーターの遺伝子を発現している細胞数も低下しました。
以上より、salmeterolとfluticasoneの併用は、COPDを有する喫煙者または喫煙経験者において、広範囲な抗炎症作用を有すると分かりました。この抗炎症作用は、臨床効果に寄与していると考えられました。
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