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ニュージャージー州の陪審がVioxxをクロと判定

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2006-04-07 | コメント

ニュージャージー州の陪審が、John McDarby氏の心臓発作にはVioxx(Rofecoxib)が有意に関与していたとして、McDarby氏に対して450万ドルを支払うようにMerck社に命じました。

一方陪審は、Thomas Cona氏の心臓発作にはVioxxは有意に関連していないと判断しました。しかしながら陪審は、McDarby氏にもCona氏にもMerck社はVioxxのリスクについて警告するのを怠ったと判断しました。

木曜日から、450万ドルの損害賠償に加えて、Merck社が懲罰的損害賠償金を支払うべきかどうかが審議されています。ニュージャージー州の法律では、懲罰的損害賠償金は、補償的損害賠償金の最大5倍までとなっています。

木曜日の懲罰裁判には、Merck社の前CEO・Raymond Gilmartin氏が証言を行いました。原告の弁護士・Mark Lanier氏は、Merck社が安全性データを隠したと非難しましたが、Gilmartin氏は、Merck社は安全性リスクに常に気を配っており、安全性データを隠したことはないと反論しました。

Merck社は、アトランティックシティーとニューオーリンズでの裁判に勝利し、唯一の負けはCona氏の弁護士・Lanier氏が担当したテキサスの裁判だけです。テキサスの裁判でLanier氏は2億5300万ドルの賠償評決を勝ち取りました。ただしこの賠償金はテキサス州の法律で2600万ドルまで引き下げられています。

現在、Merck社のVioxxに関連して9650件の訴訟が申請されています。今回のニュージャージー州での裁判の結果を受けて、訴訟の数は更に増えるでしょう。

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