GSKのNucalaが慢性閉塞性肺疾患悪化をプラセボ比で21%減らしたPh3試験報告
 ・ Nucalaの承認申請の状況を短く追記しました。
Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

【BMJ】2006年4月22日発行のBMJのThis week in the BMJで取り上げられた記事のサマリー

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2006-04-24 | コメント

2006年4月22日発行のBMJのThis week in the BMJで取り上げられた記事のサマリーです。

Age related, structured educational programmes for the management of atopic dermatitis in children and adolescents: multicentre, randomised controlled trial
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/abstract/332/7547/933

この文献は、生後3ヶ月から7歳、8-12歳、13-18歳のアトピー性湿疹の小児・青年の親に対して1週間毎に教育プログラムを実施した場合と実施しなかった場合で皮膚炎の重症度の変化を比較した試験結果を報告しています。

試験の結果、教育プログラムを実施しなかった場合に比べて、教育プログラムを実施すると12ヶ月時点の皮膚炎の重症度が有意に低下しました。

また、両親のQOLも改善しました。


Spontaneous preterm delivery in primiparous women at low risk in Denmark: population based study
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/abstract/332/7547/937

デンマークにおいて、9年間にわたってほぼ全て(99.8%)の出産を評価したところ、低リスクの初産女性において自然発生的な早産の割合が1994年から2004年に51%上昇していました。一方、妊娠女性全体における早産の割合が1995年から2004年に22%上昇しました。

早産の最も重要なリスクファクターは初産と多子出産でした。また、低リスク女性において早産の割合が不均衡に上昇した原因は不明です。


Accuracy and self correction of information received from an internet breast cancer list: content analysis
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/abstract/332/7547/939

この文献は、癌患者支援グループのインターネットサイト(http://bclist.petebevin.com/)に掲載された投稿でどれほど間違いがあり、その間違いはどれだけ訂正されているかを調べた結果を報告しています。

調査の結果、間違いあるいは誤解を招く投稿は僅かに0.22%であり、これらの大部分の誤解や間違いは他の参加者によって4時間以内に訂正されていました。

この結果から著者等は、十分に活発なフォーラムであるなら、参加者はすぐに間違いを見つけ、その間違いは専門家のレビューなしで正しく訂正されうると主張しています。


Mortality associated with delay in operation after hip fracture: observational study
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/abstract/332/7547/947

この文献は、股関節骨折した後の手術の遅れと病院で死亡するリスクの相関を調べた英国での試験の結果を報告しています。

手術を1日以内に実施した場合に比べて、1日を超えて手術が実施されたときには、病院内で死亡するリスクが1.27倍上昇しました。しかしながら手術が遅れても、28日以内に救急再入院するリスクは有意には上昇しませんでした。


DRUG POINTS: Atorvastatin may cause nightmares
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/332/7547/950

高コレステロール血症に対してアトルバスタチン(atorvastatin)を5日間服用して悪夢を発現した72歳の女性の症例報告です。

悪夢は2週間半に渡って毎日続き、アトルバスタチンの服用を中止すると悪夢も見なくなりました。再度アトルバスタチンの服用を開始すると悪夢も再度発現し、アトルバスタチンの治療は中止されました。

シンバスタチンと悪夢の関連については過去に報告がありますが、アトルバスタチンによる悪夢の報告はこれが初めてのケースです。

著者等は、中枢神経システムへの直接の作用または薬力学・薬物動態の相互作用が原因で悪夢が生じたのではないかと推測しています。

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