DNA合成に関わるタンパク質・ヒストンのmRNA分解酵素
Free!ヒストンmRNA分解作用がある・3-prime exonuclease(3'hExo)という酵素が見つかりました。
研究成果が2003年8月のMolecular Cell誌に発表されています。
これまでの研究から、ヒストンタンパク質のmRNA合成を促進するstem-loop binding protein(SLBP)というタンパク質が同定されていました。
今回の結果から3'hExoはヒストンmRNA上の3'領域にあるSLBP結合部位と同じ場所に結合するとわかりました。また、SLBPが3'領域に結合した状態では3'hExoはヒストンmRNAを分解できず、SLBPが結合していない場合にはヒストンmRNAを分解できるとわかりました。すなわち3'hExoの活動はSLBPの支配下にあるということです。
ヒストンタンパク質はDNAの合成に関わるタンパク質です。今回の結果から、3'hExoはDNA複製完了・阻害時にヒストンmRNAを即座に分解するのに必要な酵素であると考えられました。
2019-11-11|基礎科学
+ 現代人がネアンデルタール人を駆逐したことに病気が大きな役割を担ったらしい
2015-10-11|基礎科学
+ 約4500年前の古代人の初のゲノム配列が報告された
2015-07-04|基礎科学
+ 転写ヌクレオソームのDNA小環によるDNA損傷検出機構が示唆された
2015-05-26|基礎科学
+ 注目されるまで長期間を要する研究は広く絶えず発生している
2015-05-25|基礎科学
+ 鳥も人と同じように殻や皮の中の実の量や質を推定しうる
この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。