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DNA合成に関わるタンパク質・ヒストンのmRNA分解酵素

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2003-09-15 | コメント

ヒストンmRNA分解作用がある・3-prime exonuclease(3'hExo)という酵素が見つかりました。


研究成果が2003年8月のMolecular Cell誌に発表されています。

これまでの研究から、ヒストンタンパク質のmRNA合成を促進するstem-loop binding protein(SLBP)というタンパク質が同定されていました。

今回の結果から3'hExoはヒストンmRNA上の3'領域にあるSLBP結合部位と同じ場所に結合するとわかりました。また、SLBPが3'領域に結合した状態では3'hExoはヒストンmRNAを分解できず、SLBPが結合していない場合にはヒストンmRNAを分解できるとわかりました。すなわち3'hExoの活動はSLBPの支配下にあるということです。

ヒストンタンパク質はDNAの合成に関わるタンパク質です。今回の結果から、3'hExoはDNA複製完了・阻害時にヒストンmRNAを即座に分解するのに必要な酵素であると考えられました。

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