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レズビアン女性とヘテロセクシャル女性の脳は特定の匂いに対して異なる反応をする

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2006-05-12 | コメント

レズビアンの女性とヘテロセクシャルな女性では、特定のヒトの香りに対して脳が異なる反応をすると分かりました。

スウェーデンのKarolinska InstituteのIvanka Savic等は、レズビアン女性12人、ヘテロセクシャル女性12人に2種類のステロイドの匂いを嗅いでもらいその時の脳内の活動を比較しました。

2種類のステロイドとはESTとANDです。ESTはオエストロゲンから派生した物質であり、妊娠した女性の尿中に認められます。ANDはプロゲステロンから派生した物質であり、男性の脇の下の汗に認められます。この2つのステロイドは、フェロモンの役割を有している可能性が示唆されています。

PETで女性の脳内の活動を調査したところ、ヘテロセクシャルな女性がANDの匂いをかぐと、性的な刺激を処理すると考えられている前視床下部が活性化しました。一方、ヘテロセクシャルな女性がESTの匂いをかいだ時には、匂い刺激を処理する嗅覚野が活性化するのみでした。

しかしながら、レズビアン女性では、どちらの匂いを嗅いだ場合にも、嗅覚野が活性化するのみでした。

この結果から研究者等は、“フェロモン様の刺激は、性的な嗜好が異なる女性の前視床下部に異なった反応を引き起こす。そして、前視床下部は性的嗜好性において特定の役割を有することが示唆された。”と結論しています。

この試験結果はPNAS誌のオンラインバージョンに発表される予定です(2006年5月12日時点で未掲載)。

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