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Merg1a K+チャンネルはユビキチン-プロテアーゼ経路を活性化させて骨格筋萎縮を引き起こす

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2006-05-26 | コメント

Merg1a K+チャンネルはユビキチン-プロテアーゼ経路を活性化させて骨格筋萎縮を引き起こすとわかりました。

骨格筋萎縮萎縮はタンパク質分解と合成のバランス障害が原因で発現し、損傷、様々な疾患、筋肉の使用不足、老化などに伴って発現します。

このたび、悪性腫瘍と使用不足により萎縮を起こしているマウスの筋肉では、Merg1a K+チャンネルがアップレギュレートしているとわかりました。

さらに、健康なマウスでMerg1aを異所発現させると萎縮が起きました。一方、通常なら後肢で萎縮がおきるマウス(後肢萎縮マウス)において、機能しないMerg1aを発現させると後肢での萎縮が抑制されました。

また、後肢萎縮マウスにMerg1aチャンネル阻害剤・astemizole(アステミゾール)を投与すると、後肢での萎縮が抑制されました。

マウス骨格筋でMerg1aが過剰発現すると、タンパク質分解において主要な役割を担っているユビキチン-プロテアソーム経路が活性化し、機能しないMerg1aを発現させるとユビキチン-プロテアソームによるタンパク質分解のレベルが低下しました。

この結果から、Merg1aが発現してユビキチン-プロテアソームによるタンパク質分解が活性化することで萎縮が始まると考えられました。Merg1aは筋萎縮の治療または予防薬のターゲットとして有望と考えられました。

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