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喘息治療薬・salmeterol(サルメテロール)の使用に際してはADRB2遺伝子型を調べる必要がある

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2006-06-15 | コメント

英国スコットランドのテーサイド州の16-27歳の喘息患者546人を対象にした調査の結果、ADRB2遺伝子にArg/Arg-16という変異を有する小児・若い成人は喘息が悪化するリスクが高いと分かりました。

特に、β2刺激剤・salmeterol(サルメテロール)を使用している喘息患者では、ADRB2遺伝子がGly/Gly16である人に比べてArg/Arg16である人は喘息が悪化するリスクが3.4倍高いという結果となりました(95%信頼区間、1.19-9.40;p=0.022)。

サルメテロール治療患者で喘息の悪化が顕著であったのは、遺伝子型選択的なサルメテロールによるダウンレギューレーションや受容体カップリング障害、その結果生じる薬剤への反応性低下に起因していると考えられます。

テーサイド州の小児・若い成人喘息患者の16%にrg/Arg16遺伝子型が認められました。今回の結果から、サルメテロールの使用に際してはADRB2遺伝子型を前もって評価する必要があるでしょう。

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