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カロリー制限は、神経のSIRT1活性化を介してアルツハイマー病の原因と考えられるAβ生成を防ぐ

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2006-06-18 | コメント

ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(NAD)+(r)依存的なサーチュイン(sirtuin)は、カロリー制限による寿命延長作用の主要調節因子として知られています。

2006年6月2日のJ Biol Chem誌に発表された研究成果から、NAD+(r)依存的なサーチュイン・SIRT1の脱アセチル化活性を促進することで、カロリー制限はアルツハイマー病に特有のAβペプチドの生成を抑制すると考えられました。

実験の結果、細胞内SIRT1発現/活性を調節することで、カロリー制限時におきうる脳内Aβ量変化をマウス神経で再現することができました。

SIRT1を活性化させると、αセクレターゼ活性が亢進し、in vitroにおいてAβペプチドの合成が抑制されました。このことから、SIRT1を介した脱アセチル化活性がαセクレターゼによるAPPの非アミロイド性経路を促進し、Aβ生成が抑制されると考えられました。

また、今回の実験から、SIRT1活性化によるαセクレターゼ活性亢進には、SIRT1によるRhoキナーゼ・ROCK1のダウンレギュレーションが部分的に関与していると分かりました。ROCK1の活性化を維持するとSIRT1を介したAPPのαセクレターゼ分割が有意に抑制されることが確認されています。

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