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 ・ Nucalaの承認申請の状況を短く追記しました。
Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

骨粗鬆症治療薬の有望なターゲットが見つかった

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2006-06-25 | コメント

ショウジョウバエのジンクフィンガーアダプタータンパク質・Shnの哺乳類ホモログ・Schnurri-3(Shn3)が骨形成において重要な役割を担っていると分かりました。

Shn3を欠いたマウスは、成体になってから骨硬化症を発病し、骨芽細胞(造骨細胞)の活動亢進による骨量上昇を呈しました。

Shn3は、造骨細胞分化の重要な転写調節因子・Runx2にE3ユビキチンリガーゼ・WWP1を呼び寄せてRunx2の分解を促進することでRunx2タンパク質レベルをコントロールしました。

このようにして、WWP1によるRunx2の分解を促進することで、Shn3はRunx2を介した細胞外基質の石化を阻害しました。

逆に、Shn3やWWP1を欠損させるとRunx2が分解されず、この結果、骨量が上昇しました。

以上の結果から、出生後の骨量の調節因子としてShn3は重要な役割を担っていると考えられました。

また、Shn3やWWP1は骨粗鬆症治療薬のターゲットとして有望と考えられました。

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