GSKのNucalaが慢性閉塞性肺疾患悪化をプラセボ比で21%減らしたPh3試験報告
 ・ Nucalaの承認申請の状況を短く追記しました。
Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

ホモセクシャルは生まれながらにしてホモセクシャルである

Free!
2006-06-28 | コメント

およそ10年ほど前に、兄が沢山いる男性ほどホモセクシャルになる可能性が高いことが判明しました。しかしなぜ兄が多いとホモになるのかは分かっていませんでした。

このたび、ホモセクシャルとヘテロセクシャル男性944人を対象にした調査の結果、家庭環境に関係なく、生物学的な兄が多い男性ほどホモセクシャルになる傾向があると分かりました。

研究の結果、兄が1人多くなる毎にホモになる可能性がおよそ3分の1ずつ上昇しました。

しかしこの相関は同じ母親から生まれた兄と弟の関係でのみ有効であり、母親を異にする兄がいくら増えてもその弟がホモセクシャルになる可能性は高くなりませんでした。

もっと言うと、同じ母親から生まれた兄がおり、その兄とは別々に暮らした場合でも弟がホモセクシャルになるリスクは高くなりました。

これらの結果から、兄が多いとホモセクシャルになりやすくなるのは育った環境が原因ではなく、生まれる前から生物的にプログラムされていたことが原因であると考えられました。すなわち生物学的な兄が多い弟は、母親の胎内で既にホモセクシャルになることが運命付けられていると考えられました。

Brock UniversityのAnthony F. Bogaert等がPNAS誌オンラインバージョンに発表した研究成果です。

なぜ男性が生まれるほど遅れて生まれてきた男性がゲイになっていくのかは明確には分かっていませんが、男の胎児を母親の免疫が異物として認識して攻撃してしまうということが1つの原因として想定されています。

この免疫攻撃は男の赤ちゃんを宿すごとに強くなっていき、強くなった免疫が脳の性分化に何らかの影響を及ぼし、兄が沢山いる弟をゲイにしてしまうのではないかと考えられています。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。