ホモセクシャルは生まれながらにしてホモセクシャルである
Free!およそ10年ほど前に、兄が沢山いる男性ほどホモセクシャルになる可能性が高いことが判明しました。しかしなぜ兄が多いとホモになるのかは分かっていませんでした。
このたび、ホモセクシャルとヘテロセクシャル男性944人を対象にした調査の結果、家庭環境に関係なく、生物学的な兄が多い男性ほどホモセクシャルになる傾向があると分かりました。
研究の結果、兄が1人多くなる毎にホモになる可能性がおよそ3分の1ずつ上昇しました。
しかしこの相関は同じ母親から生まれた兄と弟の関係でのみ有効であり、母親を異にする兄がいくら増えてもその弟がホモセクシャルになる可能性は高くなりませんでした。
もっと言うと、同じ母親から生まれた兄がおり、その兄とは別々に暮らした場合でも弟がホモセクシャルになるリスクは高くなりました。
これらの結果から、兄が多いとホモセクシャルになりやすくなるのは育った環境が原因ではなく、生まれる前から生物的にプログラムされていたことが原因であると考えられました。すなわち生物学的な兄が多い弟は、母親の胎内で既にホモセクシャルになることが運命付けられていると考えられました。
Brock UniversityのAnthony F. Bogaert等がPNAS誌オンラインバージョンに発表した研究成果です。
なぜ男性が生まれるほど遅れて生まれてきた男性がゲイになっていくのかは明確には分かっていませんが、男の胎児を母親の免疫が異物として認識して攻撃してしまうということが1つの原因として想定されています。
この免疫攻撃は男の赤ちゃんを宿すごとに強くなっていき、強くなった免疫が脳の性分化に何らかの影響を及ぼし、兄が沢山いる弟をゲイにしてしまうのではないかと考えられています。
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