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PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

Corcept社 精神病性大うつ病を対象にしたCORLUXの3つの第3相試験の最初の試験(Study 07)の結果を発表

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2006-08-27 | コメント

2006年8月25日、Corcept Therapeutics社は、精神病性大うつ病(PMD)を対象にしたCORLUX (ミフェプリストン、mifepristone) の3つの第3相試験の最初の試験(Study 07)の結果を発表しました。結果は良くありませんでした。

Study 07は盲検化無作為プラセボ対象試験です。この試験のプライマリーエンドポイントは、治療7日目と56日目にBrief Psychiatric Rating Scaleの陽性症状評価尺度(BPRS PSS)が50%改善した患者(レスポンダー)の割合です。

試験の結果、レスポンダーの割合はCORLUX投与群で30.5%、プラセボ投与群で28.6%であり、CORLUXとプラセボ投与群で有意差は認められませんでした(P=0.762)。

ほかの2つの試験のうち、Study 09の結果が来月発表される見込みです。また、Study 06はエンロールが進行中であり、この試験の結果は今年中または来年初頭に発表される見込みです。

CORLUXはGR-IIアンタゴニストです。

PMDは重篤な精神疾患であり、毎年およそ300万人のアメリカ人がこの病気に罹ります。統合失調症や躁うつ病よりも多い病気です。この病気では、重篤なうつ病に幻覚や妄想を伴います。PMD患者は、一般人口に比べておよそ70倍自殺傾向があり、しばしばお金がかかる長期間の入院を必要とします。FDAが承認したPMDの治療法は存在しません。

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