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Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

オスの不妊遺伝子カタログ

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2006-09-18 | コメント

プロテオミクス・細胞学的手法・機能解析を組み合わせることにより、受精時に重要な働きをするクロマチン関連タンパク質が線虫の精子において同定されました。

精子のクロマチンの完全性は、雄の受精能とin vitroでの受精能力を示す臨床指標です。精子のクロマチン構造やパッケージングにおいて重要なタンパク質が同定されれば、雄性不妊の一般的な原因が明らかになるかもしれません。

精子形成や卵形成中の細胞からクロマチンを精製し、プロテオミクス解析等を経て132種類のクロマチン関連タンパク質を同定し、これらのタンパク質機の能を解析した結果が2006年9月7日のNature誌に掲載されています。

この132種類の機能解析から、DNAの凝縮や染色体分離、受精能に不可欠な進化的に保存された精子形成特異的タンパク質が明らかになりました。

これらの線虫のタンパク質に相当する遺伝子をマウスでノックアウトすると、37%(7/19)で雄性不妊が起きました。したがって、この遺伝子リストは、雄性不妊の原因の解明と男性避妊薬の標的の同定に役立つと考えられます。

参考文献
  • Sperm chromatin proteomics identifies evolutionarily conserved fertility factors. Nature 443, 101-105(7 September 2006)
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