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下火になったMTP阻害剤の開発を蘇らせる新たな知見が発表された

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2006-10-10 | コメント

2つのタンパク質・ミクロソームトリグリセリド転移蛋白(MTP: microsomal triglyceride transfer protein)と肝臓型脂肪酸結合蛋白(L-FABP:fatty acid-binding protein)を阻害すると、肝臓でのトリグリセリドの蓄積(脂肪肝)を引き起こすことなくリポタンパク質(超低密度リポ蛋白、VLDL)を減らせると分かりました。

これまでの研究で、MTPは肝臓でのリポタンパク質の生成をコントロールすることが確認されていました。この結果を受けて、MTP阻害剤は動脈硬化による心疾患を予防する魔法の薬として期待を集めました。

しかしMTP阻害剤は脂肪肝を引き起こすことがわかり、製薬会社はMTP阻害剤の開発をやめてしまいました。

今回の新たな知見を受けて、L-FABP阻害剤との組み合わせによるMTP阻害剤の開発が復活するかもしれません。

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