イマチニブ耐性または不寛容な消化管間質腫瘍にsunitinibが有効
Free!イマチニブ(imatinib)治療に耐性を示す消化管間質腫瘍(GIST)患者またはイマチニブに不寛容なGIST患者を対象にして、複数の受容体チロシンキナーゼを阻害する抗癌剤・sunitinib(スーテント、スニチニブ)の忍容性と抗腫瘍効果を評価したプラセボ対照試験の結果が2006年10月14日のLancet誌に発表されています。
この試験では患者312人が2対1の割合でsunitinibかプラセボ投与群に割り振られました。
中間解析でsunitinibの方がプラセボに比べて腫瘍悪化までの期間が有意に延長することが確認されたため、この試験は早期終了しました。
腫瘍進行までの期間の中央値はsunitinib治療群で27.3週でした。一方プラセボ投与群では6.4週でした(ハザード比、0.33;p<0.0001)。
sunitinib治療の忍容性は良好であり、最も一般的な副作用は疲労感、下痢、皮膚の変色、吐き気でした。
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