企業がスポンサーのメタ解析報告は質が悪い
Free!コクランメタ解析の方法と結論を企業がサポートしたメタ解析やその他のメタ解析と比較したところ、企業がサポートしたメタ解析はコクランのメタ解析に比べて質が劣っていると分かりました。
この試験ではまずCochrane Database of Systematic Reviewsの2003年 issue 1に発表された1596件のコクランレビューから2つの薬剤を比較している報告(175報)を抜き出しました。続いて、それぞれのコクランレビューと同じ疾患において同じ薬剤を比較しているメタ解析のうちコクランレビューの出版から±2年以内に発表されたメタ解析をコクランレビューとマッチングさせました。
この結果、最終的に24組ができ、それぞれのメタ解析の方法や結果を比較しました。
コクランレビューと対をなす24報告のうち9報は企業が援助しており、9報は援助源を明言しておらず、7報は援助なしまたは企業以外のサポートを受けていました。
0-7の品質スコアにおいて、コクランレビューの中央値は7でその他のレビューは3でした。
企業がサポートしたレビューやサポート源を明記していないレビューに比べて、コクランレビューではレビューにおけるバイアスの可能性がより考慮されていました。
コクランレビューで薬剤が推奨されることはありませんでしたが、企業がサポートした7つのレビューでは判断保留は一切なく、薬剤を必ず推奨していました。
一方サポートを明記していないレビュー、援助なしまたは非営利団体のサポートを受けて実施されたレビューではコクランレビューと似た結論となっていました。
該当するデータが見つかりませんでした。
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