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筋萎縮性側索硬化症(ALS)の脳内でユビキチン化されるタンパク質が見つかった

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2006-11-27 | コメント

ユビキチン陽性でタウ・α-シヌクレイン陰性の封入体は、ユビキチン陽性封入体を伴う前頭側頭葉変性や筋萎縮性側索硬化症(ALS、ルーゲーリック病)の特徴となっています。

2006年10月6日のScience誌に発表された新たな研究から、これら2つの疾患において重要な役割を果たすと思われるタンパク質が同定されました。

このタンパク質をTDP-43といいます。

異常なTDP-43は過剰にリン酸化、ユビキチン化されていました。

また、異常なTDP-43は、海馬、新皮質、脊髄を含む中枢神経系患部のみで認められました。

この結果から、TDP-43は、これらの神経変性疾患を結び付ける異常物質と分かりました。

続く10月30日にはTDP-43はユビキチン陽性・タウ陰性封入体の構成成分であることを示す研究成果を日本の研究者等がBiochem Biophys Res Commun誌に発表しています。

転写とオルタネイティブスプライシングを制御する核因子・TDP-43は2つの疾患で共に細胞内蓄積していることから、この2つの病気はTDP-43の異常に関連した1つの疾患と想定されると著者等は結論しています。

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