ヒストンH4のC末端テールへのAsf1の結合によってクロマチン分解/構築が促進されるメカニズムの存在を示唆する結果が得られた
Free!ヒストンH3とヒストンH4のシャペロン・Asf1(Anti-silencing function 1)は転写、複製、修復時のクロマチン構築または分解に関与しています。
ヒストンH3/H4に結合したAsf1の結晶構造に関する研究成果が2006年11月2日のCell誌に発表されています。
ヒストンH3/H4のヘテロ2量体と結合したAsf1は、ヒストンH3のC末端を覆い、H3/H4へテロ4量体の形成を物理的に阻止していました。
ヌクレオソームにおいてヒストンH2Aとミニβシートを形成するヒストンH4のC末端はAsf1と結合して大きな構造変化を起こし、Asf1のβシートサンドイッチ構造にβ鎖を付加すると分かりました。
このことから、H4のC末端テールへのAsf1の結合によってクロマチン分解/構築が促進されるメカニズム・鎖獲得(strand-capture)の存在が示唆されました。このメカニズムはヒストンシャペロンによって普遍的に使用されている可能性があります。
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