BRCA1/BARD1は紡錘体極の構築に不可欠
Free!ヘテロ二量体の腫瘍抑制因子複合体・BRCA1/BARD1はE3ユビキチンリガーゼ活性を示し、細胞増殖と染色体安定性の制御に関与しています。
2006年11月2日のCell誌に発表された研究成果から、BRCA1/BARD1とそのユビキチンリガーゼ活性は、細胞分裂時の紡錘体極(spindle pole)の構築に不可欠と分かりました。
アフリカツメガエルのBRCA1/BARD1は3つの紡錘体極タンパク質TPX2、NuMA、XRHAMM(TPX2のパートナー)と共に内因性の複合体を形成しており、特にXRHAMMの機能を抑制していました。このXRHAMM機能の抑制により紡錘体極でのTPX2の正常濃度が保たれ、紡錘極が適正に形成されていました。
以上の観察から、分裂時の紡錘体形成においてBRCA1/BARD1はこれまで知られていなかった機能を有すると分かりました。そしてこれらの機能は染色体安定性コントロールや腫瘍抑制におけるBRCA1/BARD1の役割に寄与していると考えられました。
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