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変異体発現のタイミングが脊髄小脳失調1型の成人での重症度を決定する

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2006-12-31 | コメント

脊髄小脳失調1型(SCA1)は、ポリグルタミン病と総称される9つの遺伝性神経変性疾患の1つです。SCA1は通常、成人で発症します。SCA1の原因遺伝子はATXN1と特定されています。

ATXN1変異体発現のタイミングを条件付けたSCA1モデルのトランスジェニックマウスを使って、変異体発現による発達阻害と成体での疾患の重症度との関連を調べた研究成果が2006年11月17日のCell誌に発表されています。

ATXN1変異体が出生後の初期段階で発現するマウスに比べて、ATXN1変異体発現を小脳発達完了後まで遅らせたマウスの方が成体におけるSCA1の神経変性度が著しく軽減していました。

これは、ATXN1の変異により小脳発達に重要な転写因子・RORαが不安定化したことに関連していると考えられます。

この研究成果から、小脳発達過程でATXN1の変異が生じると、小脳発達に重要な転写プログラムが阻害され、その結果として成人でのSCA1の神経変性に対する感受性が増大すると分かりました。

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