GSKのNucalaが慢性閉塞性肺疾患悪化をプラセボ比で21%減らしたPh3試験報告
 ・ Nucalaの承認申請の状況を短く追記しました。
Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

Genentech社 LUCENTISで脳卒中のリスクが高まるという注意レターを医師に送付

Free!
2007-01-27 | コメント

2007年1月26日、Genentech社は、加齢黄斑変性症治療薬・LUCENTIS(ルセンティス;ラニビズマブ、ranibizumab injection)に関する脳卒中のリスクについて医師に注意レターを送ったことを明らかにしました。

5000人を対象にした試験の暫定解析の結果、LUCENTIS 0.5mg治療患者のうち1.2%が脳卒中を被ったと分かりました。一方0.3mgの低用量投与群での脳卒中の発現率は0.3%でした。

Genentech社の広報担当女性・Dawn Kalmar氏は、今回の結果はこれまでに発表されたデータと一致していると言っています。また、FDAに承認されたレーベルとも矛盾はないと説明しています。

Kalmar氏によると既にこのデータはアメリカFDAに提供されており、FDAとの議論からレーベル変更の予定はないとのことです。

現在進行中の試験の初期結果から、脳卒中の既往がある人はLUCENTISで脳卒中を再度発現するリスクが高くなることが示唆されています。

6月に発売されてから、LUCENTISは加齢黄斑変性症の市場で既に優勢となっています。昨年の売り上げは3億8000万ドルでした。

LUCENTISは注射で毎月投与します。年間のコストは9,750ドル〜13,650ドルです。

この記事のカテゴリ
この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。