Genentech社 LUCENTISで脳卒中のリスクが高まるという注意レターを医師に送付
Free!2007年1月26日、Genentech社は、加齢黄斑変性症治療薬・LUCENTIS(ルセンティス;ラニビズマブ、ranibizumab injection)に関する脳卒中のリスクについて医師に注意レターを送ったことを明らかにしました。
5000人を対象にした試験の暫定解析の結果、LUCENTIS 0.5mg治療患者のうち1.2%が脳卒中を被ったと分かりました。一方0.3mgの低用量投与群での脳卒中の発現率は0.3%でした。
Genentech社の広報担当女性・Dawn Kalmar氏は、今回の結果はこれまでに発表されたデータと一致していると言っています。また、FDAに承認されたレーベルとも矛盾はないと説明しています。
Kalmar氏によると既にこのデータはアメリカFDAに提供されており、FDAとの議論からレーベル変更の予定はないとのことです。
現在進行中の試験の初期結果から、脳卒中の既往がある人はLUCENTISで脳卒中を再度発現するリスクが高くなることが示唆されています。
6月に発売されてから、LUCENTISは加齢黄斑変性症の市場で既に優勢となっています。昨年の売り上げは3億8000万ドルでした。
LUCENTISは注射で毎月投与します。年間のコストは9,750ドル〜13,650ドルです。
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