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2',5'-オリゴアデニル酸アゴニスト・2-5A(N6B)でインターフェロンを介した抗ウイルス作用を回復させるとHIVウイルスは複製できなくなる

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2007-02-09 | コメント

二本鎖RNA(dsRNA)依存性2',5'-オリゴアデニル酸(2-5A)合成酵素(2-5OAS)とp68キナーゼ(PKR)は、インターフェロン(IFN)を介した抗ウイルス防御(IFN介在抗ウイルス防御)に関与しています。

dsRNAによって活性化されると2-5OASは2-5Aを合成し、2-5AはRNase Lに結合して、RNase Lを活性化します。

活性化したRNase Lは一本鎖ウイルスRNAを分解し、この結果ウイルスタンパク質の合成が阻害されます。

HIV-1は、IFNを介した細胞内抗ウイルス経路を阻害します。

これまでの研究で、ヌクレアーゼ耐性の2-5Aアゴニスト・2-5A(N6B)(2-5AN6B)はHIV-1によるIFN介在抗ウイルス防御の阻害に打ち勝って2-5OAS-RNase L抗ウイルス経路を回復させることが確認されています。

新たな実験の結果、この2-5AN6BはHIV-1感染患者から精製したCD4(+)とCD14(+)細胞内のHIV-1複製を阻害すると分かりました。

この実験結果から、2-5AN6BはHIV-2感染に対する獲得免疫防御と細胞免疫を亢進しうると分かりました。

また、今回の結果から、2-5A(N6B)と天然の2-5A(4)はTLR4(Toll-like receptor 4)を活性化するリガンドとして作用すると示唆されました。

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