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Wyeth社の抗うつ薬・ベンラファキシン服用患者の自殺や自殺企図のリスクは他の抗うつ薬よりも高い

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2007-02-12 | コメント

UK General Practice Research Databaseをレトロスペクティブに解析した結果、Wyeth社の抗うつ薬・ベンラファキシン(venlafaxine;Effexor)が処方された患者はその他の抗うつ薬〔シタロプラム(citalopram)、フルオキセチン(fluoxetine)、ドチエピン〕が処方された患者に比べて自殺や自殺企図をしやすいと分かりました。

この試験では、1995年から2005年にベンラファキシン、シタロプラム、フルオキセチン、ドチエピンが処方された18-89歳の219,088人のデータが解析されました。

今回の試験結果以外にも、抗うつ薬の中でもベンラファキシンの自殺リスクは最も高いことを示した解析結果が存在します(Arch Gen Psychiatry 2006;63:1358-67)。また小児を対象にした臨床試験データの再解析においてもベンラファキシンの同様の高リスクプロフィールが示されています(Arch Gen Psychiatry 2006;63:332-9)。

さらにFood and Drug AdministrationMedicines and Healthcare Products Regulatory Agency、ベンラファキシンの製造会社はベンラファキシンの過量投与に伴う心毒性や毒性のリスクに関して警告を通知しています。

この文献に関するエディトリアルの著者は、ベンラファキシンは大うつ病の1stライン治療として使用すべきでないと結論しています。

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