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MedImmune社の鼻腔投与弱毒生ワクチン・FluMistは幼児のインフルエンザ感染予防効果が高い。しかし12ヶ月未満の幼児に医学的に有意な喘鳴を引き起こす。

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2007-02-16 | コメント

生後6ヵ月〜59ヶ月の幼児8,475人を対象にした第3相試験の結果、筋注の不活化ワクチン(inactivated vaccine)に比べてMedImmune社の鼻腔投与弱毒生ワクチン・FluMist(live attenuated vaccine)の方が培養によって確認されたインフルエンザ感染の割合が有意に低いことが確認されました。しかし、12ヶ月未満の幼児における喘鳴エピソードはFluMistの方が多くなっていました。

培養によって確認されたインフルエンザ感染の割合はFluMistで3.9%(153例)、筋注不活化ワクチンで8.6%(338例)でした(P<0.001)。この結果、筋注不活化ワクチンに比べてFluMistの方がインフルエンザ感染数が54.9%少ないと分かりました。

ただし、12ヶ月未満(6-11ヶ月)の幼児においては、FluMistの方が筋注不活化ワクチンに比べて医学的に有意な喘鳴の割合が多くなっていました(3.8% vs. 2.1%, P=0.076)。

現在のガイドラインでは、全ての年齢グループにおいて不活化ワクチンを使用することを推奨しています。

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