GSKのNucalaが慢性閉塞性肺疾患悪化をプラセボ比で21%減らしたPh3試験報告
 ・ Nucalaの承認申請の状況を短く追記しました。
Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

ステロイド単回パルス治療で川崎病の冠動脈異常は軽減せず

Free!
2007-02-16 | コメント

免疫グロブリンとアスピリンによる急性川崎病の治療で冠動脈異常(冠動脈瘤)と全身性炎症のリスクが低下します。しかしながら、免疫グロブリンの静注にも関わらず、一部の小児は冠動脈異常を発現します。これまでの試験で、コルチコステロイド治療は有用であり、短期間の使用なら有害作用はまれにしか生じないことが示唆されています。

しかしながら、新たな大規模試験の結果、標準的な治療に加えてメチルプレドニゾロンを単回パルス投与しても有益な効果は認められないと分かりました。

この試験には199人の川崎病の小児が参加しました。およそ半数は静注ステロイドパルス治療を2-3時間受け、残りおよそ半数はプラセボが静注されました。また、全ての小児は免疫グロブリンとアスピリンによる標準治療を受けました。

無作為化後1-5週間時点で、被験者の冠動脈の指標(プライマリーエンドポイント)はステロイドパルス治療群とプラセボ投与群で差は認められませんでした。

コルチコステロイド治療小児は初期入院期間が僅かに短く、1週時点で赤血球沈降速度の中央値が低くなっていました。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。