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Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

ジペプチジル・ペプチダーゼT欠損マウスは腹部大動脈瘤を発現しない【オープンアクセス文献】

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2007-02-16 | コメント

ジペプチジル・ペプチダーゼT(DPPI)は、好中球エラスターゼ、カテプシンG、プロテアーゼ3を含む顆粒関連セリンプロテアーゼの活性化に必要なシステインプロテアーゼです。

DPPIと顆粒関連セリンプロテアーゼは炎症領域への好中球の動員において重要な役割を担っています。

最近の研究で、好中球と好中球に関連したプロテアーゼは腹部大動脈瘤(AAA)の発達や進行において重要な役割を有することが示唆されています。

新たな研究の結果、DPPI機能を欠損したマウスはエラスターゼによって誘導されるAAAの発現に抵抗性を示すとわかりました。

この現象には、エラスターゼによって障害された大動脈壁への好中球の動員の低下とCXCケモカインリガンド(CXCL)2の局所生成の障害が関与していました。

CXCL2を遮断すると、大動脈拡張が有意に低下しました。

この結果から、DPPIや顆粒関連セリンプロテアーゼは疾患大動脈部位への好中球動員に必要であり、これらのプロテアーゼは血管壁の炎症を増強してAAAを招くと考えられました。

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