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Roche社 非小細胞肺癌を対象にした抗貧血薬・Ceraの第2相試験の患者エンロールを中断

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2007-02-26 | コメント

2007年2月23日、Roche社は、安全性の懸念により、進行した非小細胞肺癌を有する貧血患者を対象にした抗貧血薬・Cera(C.E.R.A.)の用量探索第2相試験の患者エンロールを中断したと発表しました。Ceraはエリスロポエチン受容体を持続的に刺激する抗貧血薬です。

この第2相試験での4アーム間で死亡者数に不均衡が認められたため患者エンロールが中断されました。4アームとは、Cera治療群3アームとAmgen社の年間売り上げおよそ40億ドルの超ブロックバスター抗貧血薬・Aranesp(darbepoetin alfa)治療群1アームで構成されています。

ステージ3または4の非小細胞肺癌の進行が死亡率の不均衡をもたらした要因の一部となっています。

研究者は、全ての死亡は試験薬とは無関係と報告しています。また、現時点での解析では、過度のヘモグロビンレベルや試験薬の用量と死亡に関連は認められないとのことです。

エンロールは中断されますが、既にエンロールされた患者の治療は続行します。

どれだけ死者数が認められたのかはRoche社は公表していません。試験が続行されているので発表しないとのことです。

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