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Merck社のアルコキシアは危険すぎるという見解をアメリカの著明な専門家が発表

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2007-04-07 | コメント

アメリカの2人の著明な心臓専門家が、Merck社の関節炎治療薬・アルコキシア(Arcoxia;etoricoxib、エトリコキシブ)のアメリカでの承認は阻止されるべきであることを示すリスクがアルコキシアの臨床試験において明らかとなったと主張しています。また2人は、既に販売されている63カ国にアルコキシアは容認できない危険を課していると主張しています。

今回、Cleveland Clinicの心臓内科の長・Steven Nissen氏とForest Universityの公衆衛生部門の教授・Curt Furbergがアルコキシアに関する懸念を発表しました。Furberg氏はアメリカFDAのDrug Safety and Risk Management Advisory Committeeのメンバーの1人でもあります。

国際的な大規模MEDAL臨床試験において、標準的治療薬・ジクロフェナク(diclofenac)服用群に比べてアルコキシア服用患者では浮腫、血圧上昇、うっ血性心不全の発現率が高いことを懸念しているとNissen氏とFurberg氏は言っています。

Furberg氏は、全てのバージョンのアルコキシアを今すぐに市場から撤退させるべきと言っています。

2004年9月にVioxxが販売中止となる前から、Merck社のVioxxの長期使用者における心臓発作と脳卒中のエビデンスをベースにしてFurberg氏とNissen氏はVioxxに対して辛口の批評を展開していました。

一方Merck社の広報担当者・Chris Loder氏はNissen氏やFurberg氏とは異なる見解を示しています。ヨーロッパを含む63カ国でアルコキシアは評価が繰り返されており、各国の規制当局はアルコキシアのベネフィットはリスクを上回っていると考えているとLoder氏は説明しています。

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