ACAT2を欠損したマウスは体に悪い脂肪を与えても動脈硬化にならない
Free!肝臓のACAT2酵素は、コレステロールとfatty acyl-CoAからコレステロールエステル(CE)を合成します。CEは、血液中に分泌されるアポB含有リポタンパク質の一部となります。
食事中の脂肪酸組成は、アポB含有リポタンパク質内のCEの脂肪酸組成や量に影響を及ぼします。
ACAT2遺伝子を削除すると、肝臓でのCE合成と分泌が抑制され、食事中の脂肪に応じた動脈硬化の差が消失するかもしれません。
新たな実験の結果、マウスからACAT2遺伝子を欠損させると、摂取した脂肪の種類に関係なく動脈硬化が生じませんでした。
この結果やこれまでに発表された結果等から、ACAT2は心血管疾患の予防薬の標的として有望と考えられました。
- Study sees possible end of fat-free diets / Earthtimes
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