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ヒトとチンパンジーでは嗅覚・聴覚に関わる遺伝子に違いがある

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2004-01-25 | コメント

チンパンジーとヒトのゲノムはおよそ99.2%が同一です。それでもなお、進化の過程でおきた重要な変化を知るために両者の遺伝子を比較することは意義のあることです。


チンパンジーの遺伝子配列を同定したCelera Genomicsの研究者等によって、チンパンジーの遺伝子・7645個とヒトの遺伝子がどれだけマッチするかが解析されました。

その結果が2003年12月12日のScience誌に発表されています。

解析の結果、この10万年の間に重要な遺伝子変化がおきていたとわかりました。特に、ヒトをヒトたらしめている特長である言語と会話能力に関わる遺伝子の変化が今回の解析で浮き彫りになりました。たとえば難聴に関わる遺伝子・alpha tectorinの遺伝子配列はヒトとチンパンジーで大きく異なっていました。

その他、必要性が薄れていくにつれて、嗅覚遺伝子の多くがヒトではシャッターを下ろして偽遺伝子化していることが最近の研究で判明しています。

そのほか、アミノ酸の代謝に関わる遺伝子配列もヒトとチンパンジーで違いがあるとわかっています。おそらく、ヒトがより肉を食べるようになったことでタンパク質やアミノ酸を代謝する遺伝子も一緒に変化していったと考えられます。

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