抗うつ薬・フルオキセチンと自殺帰途または暴力の関連を示唆する10年以上前の社内資料が見つかった
Free!1989年に、印刷器械のオペレーターだったJoseph Wesbeckerは仕事仲間8人をAK-47で銃殺、12人を傷つけた後に自殺を遂げました。
この事件がおきた時にWesbeckerはEli Lilly社の抗うつ薬・プロザック(Prozac、fluoxetine)を服用していました。このことからプロザックと事件の関連性が裁判で争われましたが、裁判進行中の1994年に、プロザックの副作用に関する社内資料が紛失してしまいます。
それから10年たって、匿名の情報提供者がその社内資料を医学出版社のBritish Medical Journalに届けました。その資料ではフルオキセチンと自殺帰途または暴力の関連が示唆されています。CNNニュースがこの資料をオンラインで公開しています。
FDAはこの資料をレビューする予定とのことです。
資料によると14,198件の有害事象のうち3.7%が自殺企図でした。これは当時販売されていた他の抗うつ薬よりも高い割合となっています。その他、うつ状態(2.3%)、敵意(1.6%)、意図的な傷害(0.8%)等も他の抗うつ薬での割合よりも高くなっています。
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