Celgene社 骨髄異形成症候群(MDS)を対象にしたREVLIMID (lenalidomide) の第1/2相試験結果をNEJM誌に発表
Free!2005年2月9日、Celgene Corporation社は骨髄異形成症候群(MDS)を対象にしたREVLIMID (lenalidomide) の16週間の第1/2相試験結果がThe New England Journal of Medicine誌に掲載されたと発表しました。
MDSの臨床症状として最も顕著なのは治療抵抗性の貧血と頻回輸血に伴う合併症です。第1/2相試験にはこれらの症状を有するMDS患者43人が参加しました。
試験の結果、評価可能患者36人中24人でerythroid response(輸血の回数が50%以上減ること、またはヘモグロビンが1g/dl以上上昇すること)が認められました。24人中21人(88%)は、著明なerythroid response(輸血が必要なくなること、またはヘモグロビンレベル上昇が2g/dlを超えて維持されること)を達成しました。初期MDS患者でより多くerythroid responseを達成しました。
第5染色体欠失を有する12人の患者10人で染色体異常が消失(完全細胞遺伝学的反応)が認められ、輸血が不要となりました。
REVLIMIDはエリスロポイエチン治療抵抗性または従来の治療法では効果がないMDS患者の貧血を改善する作用があると考えられました。

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