制限酵素・Alu Iへの感受性で細胞が癌化しているかどうかがわかる
Free!Alu Iという制限酵素に感受性が高いか抵抗性を示すかで、細胞が癌化しているかどうかを調べられるとわかりました。
Andrew J. Maniotis等が2005年4月のAmerican Journal of Pathology誌に発表した研究成果です。
正常な細胞はAlu IでDNAが切断されますが、癌細胞はAlu Iに対して耐性を示しました。
研究の結果、Alu Iに対する細胞の感受性は、細胞外基質や細胞内骨格の影響を受けることがわかりました。さらに研究者等は、1種類の細胞外基質に細胞を暴露することで、Alu Tに対するクロマチンの感受性を変えられることを確認しています。同様に3種類の細胞内骨格を障害することでも、Alu Tに対するクロマチンの感受性が変わることを確認しています。
Maniotis等のグループは、癌を治療する新しい方法やプロトコールの開発に応用できる細胞外基質チップを開発しています。現在パテント申請中とのことです。
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