5-HT(2B)受容体刺激作用は麦角製剤のクラスエフェクトではない
Free!麦角系ドパミンアゴニスト・Pergolide(ペルゴリド)で治療されていたパーキンソン病患者の拘束性心臓弁膜症は、ペルゴリドの5-HT(2B)受容体刺激作用と関連があることが示唆されています。ドイツのFree University of Berlinの研究者等が、5-HT(2B)受容体刺激作用が麦角製剤のクラスエフェクトであるかどうかを調べました。
研究者等は、5-HT(2B)受容体を介したブタ肺動脈の弛緩作用を指標として、5種類の抗パーキンソン病薬の5-HT(2B)刺激作用を比較しました。
その結果、ペルゴリドとカベルゴリンが最も強力な5-HT(2B)受容体刺激作用を有し、ブロモクリプチンは部分的な刺激作用を有していました。リスリドとtergurideに5-HT(2B)受容体刺激作用はなく、逆にセロトニンによる血管の弛緩を阻害しました。
この結果から、5-HT(2B)受容体刺激作用は麦角製剤のクラスエフェクトではないと考えられました。
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